ご縁がありgearedのキュレーターとして参加させていただくことになりました。専門的な知識は他のキュレーターのみなさまには及びませんので、ぼくはいちユーザーとしての視点で気になったgearをご紹介させていただければと思います。
トレイルランニングは「山」と「ランニング」という二つの要素を持つアクティビティのため、ウェア&ギアはアウトドアメーカーとスポーツメーカー、そしてインディペンデント系ブランドのバトルロイヤル状態! そんな状況の中で、
ご縁がありgearedのキュレーターとして参加させていただくことになりました。専門的な知識は他のキュレーターのみなさまには及びませんので、ぼくはいちユーザーとしての視点で気になったgearをご紹介させていただければと思います。
トレイルランニングは「山」と「ランニング」という二つの要素を持つアクティビティのため、ウェア&ギアはアウトドアメーカーとスポーツメーカー、そしてインディペンデント系ブランドのバトルロイヤル状態! そんな状況の中で、
スポーツブランドの雄、Nikeは思いのほか存在感を示せていません。
Nikeといえば、アウトドアラインのacg(All Conditions Gear)を持ち、トレイルランに通用しそうなアイテムが多そうですが、ぼくの知る限りでは最近までトレイルラン用アイテムは存在しませんでした。そして、今年突如としてリリースされた数種類のトレイルラン用シューズのひとつが、Nike Free Hyperfeel Run Trailです。
Nike Free Hyperfeelがトレイル仕様になったモデルがRun Trail。足首部分はほとんどソックスに見える。
Nikeの中で「裸足感覚」に位置づけられるFREEシリーズのトレイル版。まずはいくつかの特徴が目に入ります。シューズ自体がメッシュ+ニット編みされていて、足首部分はまるでソックスのよう。足入れしてみると、かなり厚めのミッドソール(Lunarlon ルナロンと呼ばれるらしいです)に薄めのアウトソールという組み合わせ。ルナロンに格子状の切れ込みが入っており、足裏の曲がりに合わせてぐにゃぐにゃっとかなりフィットします。そのナチュラル感はかなり独特なフィーリングですが、Vibram FiveFingersやNB minimusの裸足感覚とはまったくの別物です。
Lunarlonと呼ばれるミッドソールが内側に入っている。
早速このシューズで20kと40kのトレイルレースに参加してみました(ちなみにぼくはものすごく遅いランナーです)。実際にトレイルを走ってみると、困った部分とよかった部分がありました。困った部分は剛性不足。メッシュ+ニット編みなので仕方ないところですね。そしてよかったところはナチュラル感から来るクイックさと、なによりもスウォッシュの入ったデザインは気持ちをアゲてくれます!
アウトソールはNike伝統のワッフルソール状。
デザイン的にはシンプルながらもクラシカルなランニングシューズを連想させ、ソールはNike伝統のワッフルソールを装備! ソックス状の足首部分はacgの名靴Revaderchi(リバデルチ)を思い起こさせ、しっかりとNikeのDNAが息づいています。
ぼくら(おじさん)世代はスニーカーブームを経由した方も少なくないと思うのですが、いつも時代を牽引していたのはNikeでした。JORDAN、DUNK、AF1、AIR MAX、AIR MOC、etc. ストリートでぼくらの足下にはスウォッシュがあったはず。トレイルランでもNike逆襲の狼煙があげられましたね。
正直なところ、履き心地には癖があります。人により好みもあると思いますし、万人向けでもタイムを狙うシューズでもありません。でも、速く走ることだけがトレイルランの楽しみではないはず。モーターサイクルでも車でもじゃじゃ馬を乗りこなす喜びがあります。また、他社と同じようなシューズをNikeが出しても面白くありません。各社の持つギアカルチャーを味わう。それもまたトレイルランの楽しさのひとつです。
ちなみにまだトレイルでこのシューズを履いている人はひとりしか見たことがありません。かなりレアな存在です。目立つこと間違いなし。