OMMからリリースされた注目のベスト RotorVest。今季イチ押しのインサレーションウェアのひとつです。
本来、ベストはより保温力が欲しい時のブーストとして使用したり、逆にジャケットを羽織るほどではないけど適度な保温力が欲しい時などに使用するいわば「2番手」的なウェアです。しかし
RotorVest は、そんなベストの特性を維持しつつ、より積極的に使用したくなるポテンシャルを備えています。

こちらはブルーモデル。
中綿として使用されている化繊素材 Primaloft GOLD(約40g)は、一般的な化繊中綿よりもハイロフトで、湿気を帯びた状態でもドライ比で約93%の保温力を維持することができます。
その中綿を覆うのは極薄のシェル PointZero。熱伝導率が高いので中綿に体温が伝わりやすく、素早く保温力を得ることができます。極薄であることで、パッキングサイズのコンパクト化・軽量化にも貢献。さらに、防風・耐久撥水加工(DWR)されていることで、発汗による湿気や、不意の雨などによる濡れなどのネガティブな条件にも左右されにくく、使用するシチュエーションを選びません。

パープルもある。全4色展開。
ベスト形状という点からは、腕周りの動作を妨げないことが大きなメリットと言えるでしょう。また、体幹を保温するので、適度な温かさを得ることができます。トレイルランニングやファストパッキングといったスピードが求められる状況で、行動中にストレスなく脱ぎ着できるのもうれしいところ。加えて、袖を持たないので、ここでもコンパクト化・軽量化に寄与しています。

フロントにはダブルジッパー。首回りの保温をしつつ、胸元を開ける事で効率的なベンチレーションが可能。写真はグレイモデル。
風雨にさらされる過酷なレースを勝ち抜くために設計されたことが、結果的にRotorVestに高い汎用性をもたらしていると言えます。
トレイルランニングやファストパッキングの休息時に最適なのはもちろん、ハイキングや夏場登山での保温着として、またテント泊時のシュラフのブースターとしてなど、さまざまなシーンで活躍してくれることが期待できるのではないでしょうか。